J-Debitは、デビットカード?

■銀行のキャッシュカードでも買い物ができる?!

先日、いつも買い物をする店がめずらしく混んでいて、レジで結構待たされました。

年に数回ある特別セールをやっていたようで、大勢のお客さんの列にまぎれて、息子のおもちゃ用の単三電池だけ持って順番待ちをしていました。

10分ほど経って、やっと私の前のおじいちゃんが支払いをしていたのですが、そのおじいちゃん何やら銀行のキャッシュカードをレジのおねえちゃんに手渡して支払っていました。

このお店は、クレジットカード払いも普通に扱っているので、クレジットカードかと思いきやカードにVISAとかMasterCardといったクレジットカードのマークがない?

普通の銀行キャッシュカードで買い物ができる?〇×!#??

いつから日本はキャッシュカードで支払いができる国になったんだ?と思いながらおじいちゃんの支払いを眺めていると、”支払いは、J-Debitで”と言っていました。

J-Debitってデビットカードのこと?

それにしては、キャッシュカードにクレジット会社のマークがなかったし???

早速、スマホでググってみると、J-Debitありました。

なんと、審査どころか申し込みしなくてもキャッシュカードで買い物ができちゃうんですね。驚きました。

はい!J-Debitは、ある意味ブランドデビットカードよりもデビットカードらしい正真正銘のデビットカードです。

■今持っている銀行のキャッシュカードをJ-Debitで使うには。

それでは、今お持ちの銀行のキャッシュカードを今すぐお店で使うためには、まずはJ-Debitで使いたいキャッシュカードの銀行に確認することが2つほどあります。それは、

 1.使用するキャッシュカードの金融機関がJ-Debitに加盟しているかどうか。
2.自分のキャッシュカードがそのままJ-Debitとして使用できるか?

この2つがクリアしていれば、すぐにでもあなたも銀行のキャッシュカードで買い物ができます。

■J-Debitの使用条件

この手軽で便利なJ-Debitですが、使用の条件が4つほどあります。

 1.J-Debitで使う銀行の口座に預金残高が、買い物の支払い金額以上にあること。
 2.買い物先のお店がJ-Debitに加盟していること。
 3.海外では使用できません。
 4.ネットショッピングでは使用できません。

J-Debitに2018年4月時点でJ-Debitに加盟している金融機関は、ゆうちょ銀行、都銀、地方銀行はもちろんのこと信用金庫、信用組合、農協、漁協、ネット系の銀行まで実に2676機関もありますが、利用できる加盟店数は、おおよそ33000店で決して多いとは言えないのが現状です。

また、1日の使用上限金額も各金融機関ごとに50万円から200万円の間で決められてはいますが、よほどの高額商品を購入するか、電化製品の爆買いをするなどをしない限りは特に不便は感じないのではないかと思います。

■J-Debitのブランドデビットカードにはない魅力

ここまでの話では、J-Debitは使える所も今ひとつで、ネットで使えないとなると、あまり魅力が無いように感じますが、こんな良い面もあります。

1.年会費・手数料無料。
2.キャンセル、返品が購入当日であった場合、即日口座へ返金。
3.カードの更新がない。
4.店舗のポイントカードで還元率が現金払いと同じ。
5.使用者の年齢制限なし。

特に2番目のキャンセル、返品については、J-Debitがブランドデビットカードより優れているところの一つです。

実は、ブランドデビットカードで一番トラブルが多いのは、この返品・キャンセル時の返金についてなんですね。

だだいたいの人は、デビットカード=即時決済なので、返品(未開封品)やキャンセル(常識的に当日か翌日程度の場合)の場合でも、当然、お店が返品商品の確認が取れた時点や、キャンセルであればお店にその旨連絡をして了承を得た時点で、当日か少なくとも翌日には口座に返金されるはずと思っている場合が殆どです。

しかしながら、ブランドデビットカードの場合は、購入時にお客の口座から商品金額がブランドカード会社に一旦支払われます。

その代金は、購入店からブランドカード会社に返品・キャンセルのための返金処理が履行されて初めてお客の口座にお金が戻ります。

この返金処理が行われない場合は、お客からのお金は、お店からブランドカード会社へ売り上げ情報が送られるまでの間、ブランドカード会社に保留されます。

返品・キャンセルがあった場合は、当然、お店からブランドカード会社には売り上げ情報が上がらないため、その時点で初めてブランドカード会社からお店へ自動的に返金処理がされる仕組みになっています。

その期間は、一カ月から二カ月くらいになってしまうケースが多いようです。

ブランドカードデビットでは、やむを得ない理由で返品・キャンセルを行う場合は、お店に丁重に事情を伝え返金処理をお願いすることが良いと思います。

また、J-Debitの良い点として、4番目のお店のポイントが現金支払いと同様のポイントがつくというのもお得ですね。

私の住んでいる近くにポイントカードを発行している大型スーパーが3件ほどあるのですが、すべて現金払い以外はポイントはつきません。(残念ながらこれらのスーパーは、J-Debitには加盟していません)

それでも、よくお世話になるヨドバシカメラなんかでは、重宝しています。

■まとめ

J-Debitは維持・運用する経費もかからず、カードの更新もなし、初めて使いたい場合も銀行に確認をするだけで使い方も至ってシンプルです。

毎日こまごましたものを買いに行く店が、J-Debit加盟店であったなら、現金をわざわざ下ろしに行く手間がなくなりますし、ATMで時間外手数料を気にする必要もないので使わない手はないと思います。

我が家では、2歳10ヶ月の子どもをだっこしながら買い物にいくことが毎日ありますが、レジでの支払い時にお金を財布から出すのが一苦労でしたが、カード1枚で釣銭もないJ-Dbitは本当に助かります。

子育てママさんには、是非お奨めです。

また、購入当日返品があった場合の、即日口座返金は、安心してサービスを利用できるというところも実用的で嬉しい感じがします。

今後の加盟店増加に是非期待したいところです。

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